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東京大空襲学習会

10月23日青梅市総合体育館で東京大空襲学集会が開かれました。
この学集会は、西多摩平和センター、平和憲法を守る西多摩の会の共催で行われました。

1945年の東京大空襲で、東京はアメリカ軍のB29による100回以上の無差別迫撃を受け、10万人余りが死亡し、100万人が被災したと言われています。
112人の原告は東京大空襲訴訟原告団を結成し、政府に対して「戦後の後始末をきちんとせよ」と謝罪と賠償を求めて、2007年3月9日に東京地方裁判所に提訴しました。

今回の学集会には二人の講師ををお招きしました。
一人目は、青梅市在住の被害者で、東京大空襲訴訟の原告団の一人でもある方です。この方には、当時の実態などについてご報告をいただきました。
印象的だったのは、ご家族についてのお話と、戦後苦労されたお話です。
講師の方は、当時11歳で、埼玉のお寺に一人で疎開していたので一命をとりとめられたのですが、ご家族4人は東京大空襲により、尊い命を奪われてしまいました。
防空壕代わりに使用していた地下室から、お姉さんは椅子に座ったまま土砂で埋まったままの入り口に、階段の所では、お父さんと、お父さんに庇われたお母さん、また、その下からはお母さんに抱きしめられた弟さんが、発見されたのだそうです。「まさに父が母と子を、母は子を守る形だった」とお話しいただきました。
その後、講師の方は、上野の地下道で「浮浪児生活」もしたり、生きるために悪いこともしそうになったり、とても学校で学べる状況ではなかった辛い常況を経て、祖父母の写真展の再開で戻り、家業の手伝いをしながら現在に至っているそうです。
「青梅に住むことになった後も、両親がいないため大変苦労をしたが、国からの援助は何もなく、家族4人を亡くしている自分と、軍人の家族として恩給等をもらう人たちとの間になぜ取扱の差があるのか」と訴えられる言葉に強く共感いたしました。

二人目の講師は、東京大空襲訴訟弁護団の一人である杉浦ひとみ弁護士です。
杉浦弁護士からは訴訟の経過等につきお話いただきました。
今回の訴訟は2回に渡って申立てが行われ、国の対応は、請求原因につき全部否認、証拠調べも不要とのことでした。
争点は、原告より、①外交保護義務違反②救護義務違反、立法の不作為、行政不作為、先行行為に基く条理上の作為義務違反、被告より、いわゆる「受任論」で最高裁判決の引用がありました。
判決については、既に結審しているので、12月には出るだろうとの報告がありました。
他にも、原告被害者からの聞き取りをしている時に、余りの悲惨さに聞いている弁護士も涙してしまうような状況があったこと、また、この裁判が始まるにあたり、60年も前の事が本当に裁判として成り立つのかのと、不安もあったことなど、担当弁護士ならではの視点で率直にお話くださいました。

私はこの学集会を開催して本当に良かったと思っています!!戦争では軍人、民間人を問わず犠牲になり、かつ圧倒的に多かった民間人の被害は救済されず戦後何年にも及んでいる事実、戦争で得るものは本当に何もないとの事実を再確認できたからです。

このような貴重な経験を共有しているはずの現在の世界で、今なお戦争が起きています。
戦争反対の運動を更に強化しなければと強く感じました。

裁判に 勝利するにも 運動を

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